「家族の集まるリビングにしたい」というご要望を、よくいただきます。
では、どのようにしたら家族が集まるのでしょうか?
リビングを広くしただけで、家族が集まるという事は絶対にないと思うのです。
子供部屋で考えると、ベッドがあり、いつでも横になってスマホでテレビやyoutubeまで見られる自分の
部屋の方が、ずっと快適なのではないでしょうか。
もし、そんなプライベートルームよりもくつろげるリビングがあったとするなら。
落ち着く、くつろぐというのは、性能には出来ませんが、理論的に紐解く事は可能です。
それを建築としてしっかり落とし込み、形にしたリビングにしていただきたい、というのが私たちkisetsuのご提案で、決して広くて、テレビやソファー、ダイニングがあるだけの部屋ではないというのが私たちの答えです。
家具屋さんにダイニングテーブルやイスを見に行って下さい。
そこに座りたくなるかどうか?は、100%デザインが左右しています。
その次に座り心地を確認するというのが、正しい順序ではないでしょうか。
家も全く同じで、そこに行きたくなる外観デザイン、中に入りたくなる内観デザイン。
これ無くして、長く使っていただける家の実現は有り得ないと考えています。
今一度、デザインがもたらす大きな力を一考する機会にしていただければ幸いです。
これにより、家の満足度も、耐用年数も倍増して行くのではないでしょうか。
これが、私たちがデザインにこだわる原点となっています。
家に帰って来る。家から出かける。
どんなシーンでも始まりと終わりに真っ先に触れ合う事になる、ガレージ、アプローチ、玄関。
この空間をどう考え形にするのかが、その家の考え方を象徴するとも言えるのではないでしょうか。
帰って来て車を降りた瞬間、仕事に行く車に乗るまで、
やっぱり自分の家が良いなと感じる場所にしていただきたいのです。
早く帰りたくなる家の第一歩目は、ここだと強く感じています。
美しい空間は、見た目に優れているだけでなく、人に落ち着きとくつろぎを与えます。
さらには、広がり感や癒し効果まで発揮する優れた機能こそが、内観デザインだと私たちは考えています。
ご自身の、生涯のプライベートな時間を1番長く過ごす事になるのがリビング空間ですから、
リビングデザインだけに丸3日間かけても、決してかけ過ぎではないと思うのです。
必ずリビングの正面に隣接する事になる庭。
リビングからの景色をコントロールする事が可能なこのスペースは、
家作りにおいて非常に重要な役割を果たしています。と言うより、
この場所の成功無くして、家作りの成功はないと言っても過言ではないと思います。
家の中で、唯一緑と触れ合える部屋。
緑や庭とリビングを、具体的にどう関係付けるのか。
そこに最重点をおいて考えた設計を心がけています。
家の中で1番良い場所はリビングでしょうか?
もっと日常的に緑や自然と触れ合える場所が、我が家の中にあっていいと、強く思うのです。
リビングよりもさらに快適な空間の実現。庭をどう形作るかがキーポイントとなり、
さらには人が集まる場所の実現に重要な役割を果たし、
リビングよりも快適な空間が実現出来る可能性を持った唯一のスペース。
私たちは、この自然空間の実現に1番力を注ぎます。
大きな窓は開放感をもたらすと同時に、住んでいる方のプラバシーを大きく侵害します。
大きな窓は付いているが、決して空けられることのないカーテンで常に閉じてしまっている。
これでは大きな窓をつける意味がない気がしています。
開口部をどの位置に、どのサイズで、どのように設けるのか?
開口部の外をどう作り込むのかと合わせて検討する、
慎重に取り組むべき課題というのが私たちの認識です。
白い壁をメインに、木や石と言った自然素材をいかに使い熟すか。
自然素材に囲まれた空間の実現が私たちのテーマになっていますが、
リビングのガラス1枚向こう側にある樹木も建築に不可欠な自然素材なのです。
リビングのガラス1枚隔てた向こう側にある樹木までしっかりコントロールした
自然素材空間をデザインする。
それこそが、私たちkisetsuがご提案したい、自然素材空間です。
デスクの上に書類が山積みになっていると、気が重くなってやる気が失せてしまうように、
キッチン周りも、いかにスッキリシンプルにまとめるかというのが、
日々快適に長く使っていただく上で、非常に重要になると考えています。
オリジナルキッチンもそんな所に端を発し、キッチン周辺の収納力や機能性も含め、
最高のキッチンをデザインしたいと考えています。
機能性だけでなく、美しさも兼ね備えていたら、
毎日の料理にも、より力が入れていただけるのではないでしょうか。
せっかくの良い空間も、物が溢れて雑然としてしまうと、
目に入ってくる景色だけで疲労感を感じてしまう気がします。
しっかりと収納出来、見た目にスッキリ美しい収納というのは、
快適な生活空間の保全には必須だと思います。
あちらこちらに収納らしき扉がバラバラに点在してしまっては、見た目に雑然としてしまいます。
そうはならないように、機能を充分に満たしながら収納をしっかりデザインする。
そんな考えが、長く使っていただく住宅には必要ではないでしょうか。
同じ図面で施工されても、携わる職人の技量の違いで、
家の寿命は簡単に長くなったり短くなったりします。
しっかり作り込むというのは、どんな製品でも目視するのは難しいですが、
この違いが、10年後ハッキリとした違いとなって現れてくるのが、職人の技量の差です。
仕上がり具合の細かいところをじっくりと見てください。
この場所に、必ずや職人の技術の差が、しっかりと現れています。
美しい空間の実現に大きく関わっているのが、細部のディテールです。
きれいな仕上がりは、繊細で緻密な施工方法を必要とし、
そこにも絶対に欠かす事の出来ないのが、本物の職人だけが持つ秀でた技術力です。
月日を追うごとに、加速度的に少なくなっていますが、
こういった本物の中の本物といわれる職人は、まだ少ないながら実在しています。
大切な住宅です。私達は、耐震強度は高いほどいいと考えています。
通常の設計基準を耐震等級3相当として設計し、オーナー様の大切な財産の保全に貢献出来る様、間取の段階からバランスを取るよう心がけ、設計・ご提案をしております。
風通しを良くするなどの自然換気も重要ですが、空調設備などの性能も飛躍的に発達した昨今では、空調に頼るシーンも増えている気がします。それらを有効に機能させる上で、省エネ性能なども非常に重要で、省エネ等級4相当を設計基準としております。
北海道で家を建てるのであれば、高気密高断熱の家が良いと考えます。
沖縄の家作りでは、風塩害を考慮したコンクリート造が多いのが実情で、気密性は全く気にされません。
東京では敷地の価格からくる狭小地、狭小住宅が常識で、立て込んだ環境でリビングに日当たりを確保すべく、2階リビングが圧倒的に支持されたりします。
では、この東海地区はと考えた時に、前述のように偏った住宅ではなく、ある程度広さの取れる敷地を生かした、バランスの取れた住宅がいいと考えています。
それなりに敷地の広さも取れる。気密性も大事ではありますが、最重要視するような項目ではなく、耐震性をしっかり確保しながら、東海だからこそ実現できる納得して長く住み続けられる住宅の実現を目指していただきたいと考えています。